時は江戸後期、文化文政時代。爛熟した町民文化が花開く中、11代将軍家斉の治世は、側近政治がはびこり、江戸の町の風紀は上から下まで乱れがち。町で暮らす庶民の生活も苦しさを増すばかりで、武家・町衆の不平不満は溜まる一方だった。
そんな物騒な江戸の深夜、突然呼子の音が鳴り響く。
「出たぞ!」「また鼠の仕業か!」千両箱を抱えた黒装束の男が屋根伝いに軽々と逃げる。そして、寝静まった粗末な長屋に金をばらまいていく。
・第1回 「鼠の子守唄」≫
・第2回 「闇の中の光」≫
・第3回 「馬鹿と毒薬」≫
・第4回 「小鼠の涙」≫
・第5回 「妖刀とにせ鼠」≫
・第6回 「小判の秘密」≫
・第7回 「偽りの孔雀」≫
・第8話 『狙われた若君』≫
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